眼底疾患

眼底疾患

眼底の内側には、カメラのフィルムの様な役目を果たす「網膜」という、物を見るための大事な膜組織があります。この網膜が障害されると、視力が低下したり、視野が欠損したりします。病気の発見や治療が遅れると永久的視機能障害を来し、時に失明することがあります。
次のような眼底疾患がありますが、その他にも様々な眼底疾患があります。

黄斑疾患

黄斑疾患

網膜の中心近くに黄斑部があり、ここが障害されると中心視力が低下して、本や新聞、スマホなどの文字が読みにくくなり、テレビを見ることも困難になります。主な疾患に加齢黄斑変性、中心性網脈絡膜症、黄斑円孔、黄斑上膜などがあります。

網膜剥離

網膜剥離

網膜の一番外側の網膜色素上皮層と、残りの内側の9層の感覚網膜組織が剥がれる病気です。多くは初発症状として飛蚊症(眼前に黒点やゴミ、時に輪のような物が、蚊が飛んでいるように動いて見える症状)や光視症(暗い部屋でも視野の一部がピカピカ光って見える症状)が起き、やがて視野の一部が欠け、さらに剥離が黄斑部に及ぶと著しく視力が損なわれます。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症

高血糖が長く続くと、この網膜を栄養する毛細血管が次々と出血と増殖を繰り返す悪循環に陥り、やがて硝子体出血、網膜剥離、緑内障に進展し失明します。 糖尿病網膜症は、初期から中期まで殆ど自覚症状がありません。視力低下に気づいた時は、すでに末期のことも多い疾患です。手遅れにならないために、糖尿病と診断されたら、正しい血糖コントロールと同時に、良く見えていても定期的な眼底検査が必要です。

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症

網膜の静脈に形成された血栓により静脈が閉塞し、その上流の静脈圧が上昇したため破綻性の出血を起こし、視力が低下や、視野が欠損します。

ページトップへ